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店日記
4月21日
2010年04月21日
新規入力20点です。
海外文学(特にドイツ)など。

いま、トーマス・ベルンハルトの『消去』という小説を読んでいる。
ベルンハルトは、短篇集『ふちなし帽』がすごく面白くて、
それで代表的な長篇である『消去』を手に入れて、
ずっと読まないでいた。
正確にいうと少し読んでほうっておいた。

『ふちなし帽』とはぜんぜん違うのだ。
段落もなしに埋め尽くされた頁が延々と続く。
故郷や家族に対する誇張されたような悪罵が延々と続く。
慣れるまで大変だが、慣れると意外に読みやすい。
ただやはり読むのに時間はかかる。

ところで、リチャード・パワーズの『舞踏会へ向かう三人の農夫』の最初の章の最後で、
「舞踏会へ向かう三人の農夫」の写真を主人公が発見するところで、
「台紙」ってあったけど、なんか文脈が読み取れなかった。
こんな最初のところですでにつまずいて、
まったく基本的な読解能力が欠如しているんだから仕方がない。

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