店日記

2月8日

2012年02月08日

新規入力29点です。
飛行機関係(戦史、ミリタリーなど)、詩ほかです。

うちの実家で新聞をとっているので、
日曜日の書評を読むために、月曜日に持ってきてもらっている。
それでここのところ思ったのが、
橋爪大三郎の書評がうまいということだ。

こないだの日曜日(2月5日)は、
ジョナサン・D・スペンス『神の子 洪秀全 その太平天国の建設と滅亡』(慶應義塾大学出版会)という本を書評していた。
要点をまとめるのがうまい。
それで、さらにその本の、何が読みどころなのか、どんな意味があるのかということを短いことばできちんとつく。
たとえば、「特に、一神教が伝統中国の思想とどうハイブリッド(異種配合)したのかの分析は、興味深い。マルクス主義を独自に解釈した毛沢東の中国革命の、百年前に先行した予告編とも考えることができるからだ。(略)現代中国を読解する大きなカギが、本書には隠されている。」とか。
この本に関して特別な関心がなかったのに、読みたくなっている。
(前の中村生雄『肉食妻帯考』(青土社)も読みたくなった)

ただ、後ろから二つ目の段落のあらすじ的な要約の流れがちょっとわかりづらい。
この数行で書くのはむずかしいと思うが、
「他の王たちが反乱を起こし、」っていうのが、
ちょっと?だな。
反乱って東王・楊秀清に対して?
天王・洪秀全をしのぐほどの権威をもった楊秀清と書かれているが、
「他の王たちが反乱を起こし、楊とその部下数千人を殺害した」ってよくわからないな。
関係が。
「反乱」っていうことばがよくわからないのかも。
一応洪秀全がトップなわけでしょ。
楊秀清がそれをしのぐ権威をもっていたことに、他の王たち(一応、洪秀全の部下)がおもしろく思わなくて、やっつけたってことだと思うけど、
そのとき実際のトップである洪秀全は蚊帳の外だったのか。
「反乱」ていうのかな?
実際これで太平天国は「自滅」していくと書かれているけど。


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