店日記

11月4日

2012年11月04日

新規入力18点です。
総合誌、大正15年~昭和18年くらいの「文藝春秋」「中央公論」。

総合誌といえば、昔、大正期の総合雑誌の研究会に入れてもらっていたことがある。
博文館の「太陽」を中心に研究する会だった。
総合誌にはさまざまなジャンルの文章が載る。
だから、それぞれの専門家がよってたかって研究する必要があった。
ぼくは相当場違いだったのだが、
そのとき「本物」の研究者というものをみておいてよかったと思う。
自分に才がなくとも、本物を見ておくだけでも違う。
いま自分が何かを判断するときの基準のひとつをつくっていると思う。

それはそれとして、そのときはじめて、本物の坪内祐三を見た(念のために書いておくが、坪内祐三は何か研究機関に属している「研究者」ではない)。
「反省雑誌」「反省会雑誌」(「中央公論」の前身雑誌)に関して発表していたと思う。
何か早口ですぐに終わらせたいといった感じだった。
面白くないことでもあったのだろうか。
まだぼくは坪内祐三の著作を読んだことはなかった。
ちょうど『シブイ本』が出るか出ないかくらいのときだった気がする。
坪内祐三の名前は目にしたことがあった。
これは記憶の錯誤かもしれないが、坪内祐三はインタビュー記事の写真で、本棚の前か何かに寝ころがって写っていた。


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