1964-1965。吉田精一。吉田精一葉書(三友社・北村卓三宛)計3枚。往復はがきの返信。1)昭和39年7月27日消印-ペン書き7行。近況。アメリカから帰って1か月ほどぼんやりしていたが、ようやく書く気になった。映画『沈黙』はアメリカで2度見たが、肝心なところがカットされていた。2)昭和39年10月8日消印-ペン書き7行。近代文学評論史をまとめようとしている。『現代文学年表』の増補改訂版の原稿を作ることができた。3)昭和40年1月30日消印-ペン書き6行。2、3月は追いまくられている。『文学入門』の依頼も、評論史の執筆も思うようにいかない。