1964-1965。三鬼陽之助。三鬼陽之助(経済評論家)葉書(三友社・北村卓三宛)計4枚。往復はがきの返信。1)昭和39年7月30日消印-ペン書き8行。『悲劇の経営者』がベストセラーになり、郷里尾鷲市の文化事業、近代文学会館(近代文学館?)、北海タイムス、新聞配達少年に印税の半分近くを寄付した。2)昭和40年1月29日消印-ペン書き8行。仕事の予定。今年はゆっくり構えたい。3)昭和40年3月11日消印-ペン書き10行。『社長の直訴状』で書いた社長の一人から逆襲されたが、その内容がでたらめで、腹が立った。老評論家までそれに同調してあきれはてた。4)昭和40年5月31日消印-ペン書き7行。政治家について。一度立候補して醜態を演じたが、「手段を選ばない就職運動がこれほど露骨な姿はほかにないと思います」。