店日記

磯﨑憲一郎

2009年11月08日

新規入力15点です。
国書刊行会の復刻ものなどですね。
案外に相場が安いです。

何か空無地帯のように売れない日が続いている。
最初の1ヶ月半に逆戻りか?
資金はないですよ。早くしないと。

今年発見してもらった作家に磯﨑憲一郎がいる。
あるSNSの記述で芥川賞受賞直前に、
「終の住処」が面白いと書かれていたので、
それまで装幀や雰囲気の理由で読んでいなかったのだけど、
手元にあった「眼と太陽」を読んでみたら面白かった。
外国文学っぽいというのが最初の印象だが、
ヤマもなく、細部だけで書き連ねる方法なのでこちらに負担がないのがいいと思った。
印象的なシチュエーションやそれに対するあれこれの思索、
細部はあるのにまったく状況説明しないこともままあり、飛躍も重ねていく。
距離のとり方もいい。
「世紀の発見」「絵画」と読み、いま「終の住処」を途中まで読んだところだ。


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